5月21日-23日、横浜で行われた2021ジャパンパラ水泳競技大会に出場し、2種目で東京パラリンピック派遣基準記録を突破、日本代表の内定をいただきました。無観客での開催でしたが、画面越しの声援、たくさんのメッセージが力になりました。本当に皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。
2013年に、システムエンジニアとして働きながら競技を開始し、2015年に、パラアスリートに転職、そして2017年には大学院にも進学。パラリンピックという舞台を目指し続けて来ました。最初は仕事とダンスの合間に泳いでいて、パラリンピックの出場など夢のまた夢だった頃から考えると、なんだか随分と遠くへ来たような気がします。そして、その道のりを支えてくださったたくさんの方々の事を思うと、いくら感謝してもしきれません。私が内定を獲得したというよりも、みなさんの努力の結果をいただいた、という感覚です。本当にありがとうございます。
一部報道にもありましたが、世界全体が未曽有うの困難に直面し大会の開催について是非が議論されている昨今、自身の在り方について思い悩むこともありました。私が信じてきたパラリンピックの意義とは何だったろうか?私が今とるべき行動はなんなのだろうか?私の存在が他人を不快にさせてしまうのではないだろうか?・・・。元々、自己肯定感の低さと自暴自棄を原動力にしてきたような私ですが、そのエネルギーさえ尽き欠けていました。
そんな中迎えたパラリンピック選考会。結局、問いの答えは出なかったし、今もモヤモヤが晴れたわけではありません。それでも頑張れたのは、みなさんからの応援と、それに報いたいという責任感でした。泳ぎ終わった瞬間から、みなさんへの感謝が溢れてきて胸がいっぱいになりました。(そしてインタビューゾーンで泣いてしまいました)
オリンピック・パラリンピックをやるべきなのかどうかは私にはわかりません。やらないことで救われる人、やることで救われる人、関係がない人、いろんな立場があって、その全体を推し量ることはとても難しいことなのだと思います。とにかく一人でも多くの命が救われる選択をしていただきたい、それだけです。
今はパラリンピックがどうのではなく、ただただ自分の成長にフォーカスし、もう一度元気を出して、静かに愚直に努力を続けることに集中したいと思います。大会まで残り3か月、悔いの無いように一日一生、全身全霊で。
最後までお読みいただきありがとうございました。